Blog Detail 矯正治療によって歯茎が下がる?
矯正治療によって歯茎が下がる?
こんにちは!
名古屋市中区の金山駅から徒歩2分の距離にある金山ファイン歯科・矯正歯科の歯科衛生士 中野です😊
矯正治療を始めてから歯茎が下がってきた、歯と歯の間に隙間が出来た、と気になる方が多いと思います。
前歯の歯と歯の間の隙間(黒い三角形になっていることからブラックトライアングルと言います)ブラックトライアングルが起こる原因について説明していきます🦷
奥歯の歯の形は四角に近いためブラックトライアングルは起こりにくいです。
前歯の場合は歯の形が▽のように下の方が狭くなっているため、ブラックトライアングルが起こりやすく、また目立ちやすいという特徴があります😣
ブラックトライアングルが起こる原因
歯周病によるもの
歯磨きの時に、硬い歯ブラシを使ったり、強く力を入れて磨くと歯ブラシで歯肉を傷つけてしまいます。
そうすると歯肉が削れて薄くなってしまい、
歯を支える骨が溶けてブラックトライアングルが形成されます。
遺伝によるもの
元々歯槽骨や歯肉が薄く退縮しやすい方、
歯の形が□よりも∇に近い方はブラックトライアングルが形成されやすいです!
加齢によるもの
加齢とともに歯を支える歯槽骨や歯肉の細胞活性の低下により、歯槽骨の高さは低くなってきます。
そのため、加齢とともに歯茎が退縮しブラックトライアングルが形成されます。
咬合性外傷によるもの
噛み合わせの力が強い場合、歯だけではなく、それを支える骨や周辺組織に損傷が起こることでブラックトライアングルが形成されます。
矯正治療によるもの
子供の矯正治療場合は、歯槽骨のレベルが高いため、成人の方のようにブラックトライアングルが出来ることはほとんどありません。
成人の方は歯槽骨が水平に低下していることが多く、歯茎も下がりやすいため叢生(凹凸の強い歯並び)の歯を正しい位置に並べた時に歯間乳頭の回復が難しく、隙間が出来ることがあります。
また、成人の矯正治療では、骨吸収と骨形成の仕組みによって歯を動かします。それによって溶けた歯槽骨が元の状態まで再生出来ず、歯茎が下がってブラックトライアングルが形成されることがあります。
ブラックトライアングルになることは歯が悪くなったりするわけではなく、病的ではありませんが審美的に気になりますよね😣
そこで、IPR(ストリッピング)を行います。
歯の側面の部分(エナメル質を0.5mm程度)を少し削り、形態修正を行い、隙間を閉じることで埋めます。
エナメル質の範囲であれば、歯質が弱くなったり、削った歯がしみて痛い、ということはありません😊
ブラックトライアングルを予防するには毎日の歯磨きも重要になります🪥
矯正治療中の歯磨き方法などについても、何でもお気軽にご相談ください✨